2019年8月25日日曜日

憧れ



お気に入りの家。と言っても現在は誰も住んでいない。

長らく空き家になっている様子で、二年前にここに来た頃はもっと荒れていた。
最近は本格的に行政の手が入り、この近辺の空き家を売りに出す看板が上がっている。
相当な広さがあり、しかもこのご近所は歴史的な要素を多分に含むエリア故、
買ったとしたら維持にかなりのお金がかかることは間違いなし。
ちょっと裕福な一般人が買える物件ではないことは明らかで、
どんな方々が住むのかがとても興味がある。

私がいる間に誰か買わないかな。
手入れ次第で素晴らしいものになるに違いない庭も、どの様に変わるのか見てみたい。

因みに、右手に少し見えている赤い屋根部分はお手伝いさんの部屋兼台所。
遥か昔、かつてイギリス軍の偉い方々が住んでいた頃のそのまま。
たまに仕事帰りにバスに乗らずわざわざ歩いて観察しているネイバーフッド。
想像力を掻き立てられるので、歩きながら当時を妄想して楽しんでいる。

先日、たまに一緒に出掛けていた方が帰国されて、
ここでの何年かの暮らしがあっけなく終わってしまうことを感じてしまった。
この光景はきっと私にとってアメリカに戻った時に懐かしくなるのだろう。

そんな思いが過ぎり土曜日に久しぶりにここを通った時に、
木陰越しに見る家がやっぱり素敵で思わず画像に収めた。

万が一、日本円で数億の宝くじが当たって買えたとしても、
仕事をしながら庭仕事含め諸々を自分で管理しつつ住むことは現実的ではないけれど。




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