公園の同じ場所にいつもいる猫。
別段人間に慣れていて懐くこともなさそう。猫を相手にする人も見たことがありません。
痩せているわけでもなければ、傷ついている様子でもなく、
穏やかで、いつもとても自由にしています。
この日も同じ場所に座り、じっと海を見ていました。
写真を撮ってみようかと立ち止まる私に警戒する様子もなく、
ゆっくりと近づいてきました。 とはいえ媚びる様子は微塵も感じられません。
こんなに近づいたのは初めてだったので左側の耳の端っこが切れているのを発見。
赤ちゃんの時に母猫が運ぼうとして千切れてしまったのかもしれません。
実は私はどちらかというと犬派で、猫を可愛いと感じたことがなかったんですが、
ランニング中に見かけるこの子に何となく親近感を覚えてしまって。
声をかけるわけでなく猫に触りもしませんが、
お馴染みさんがそこにいるとほっとするというのか、いつも探してしまいます。
初めて画像を撮り、家に帰って見てみると何だか人間みたい。
目線が強いです。
飼い猫とは全然違う生命力を感じました。
飼おうとは全く思いませんが、この猫は飼えないだろうということが見て取れる何か。
自由に生きることを満喫しているからでしょうか。
この猫の他にも公園内には私が知るだけであと二匹の猫を見ます。
一匹はグレイ、もう一匹は真っ黒い猫。
だけど、早朝はこの子だけぽつんと一人、海の方へ顔を向け静かに佇んでいます。
この土地は実は野犬もたくさんいるんです。
特に私が住んでいるエリアはジャングルの様に木々が密生した場所がたくさんあり、
その中に犬達が家族?を築く様にして生きています。
かなりの大型犬なのでランニング中などに見かけて最初は驚きましたが、
全く人間を襲う様子はなく、一瞥を投げるだけでまた森の中へ入っていきます。
地元民の大家さん曰く、誰彼なしに犬がいる場所の近くに残飯を置いていくからね、
人間と同じ、食べる物と寝る場所が与えれていれば他人を襲う必要はないでしょう、
と。
これをにこにこされておっしゃるんですよ。
目から鱗というか、この国の人はそういうスタンスなんだと学んだエピソードです。
☆
翌日一緒に家を出た時に挨拶を交わしたおじさんがどうやらその方の様で、そのおじさん、私が走っている時にも挨拶をする方でした。
ご近所付き合いはないのですが、子供にも気軽に挨拶をしてくれる方。
いつも笑顔で、まるで福の神か何かか、と思わすほどにとても人相がいい方です。
昨日の朝も、子供と一緒の時にお見かけしてご挨拶。
猫相?があるのかないのかわかりませんが、
このおじさんと猫、私たちとの相性がいい気がしてちょっとした縁を感じています。
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