2018年4月29日日曜日

思い出




iPhone撮影。

とても暑い日で(いつものこと)、どうしても汗でスマホが汚れてしまうらしく、
この時もレンズが曇ってしまっているみたい。

教会の手前、植え込みあたりには日が差しているのに向こうの方が真っ暗。
象徴的なこの地の空です。
この後はけたたましい雷鳴と驚く程の量の雨、
スコールがあったのは言うまでもありません。








ステンドグラスが美しい教会。
通路のタイルの模様もとても素敵な美しい建造物でした。
この中に入ってみると、信者の方が静かに祈りを捧げられていて
静かで厳かな教会の雰囲気を感じることができました。

ネットでこの建物の中の画像を見かけたことがあります。
とても素敵なのでカメラに収めたい衝動にかられましたが、
スマホを取り出してこっそりと撮影することすらできなかった。

私はクリスチャンではありませんが、以前教会の方にとても助けられた時期があります。

故郷から遠く離れ、手探りな状態で子育てをしながら働いていた時に
たまにふとどうしようもなく孤独に襲われる、そんな生活をしていました。
その頃に付かず離れずの距離を保ち何かにつけ側にいてくれた方がクリスチャンでした。
数えると十年少しのお付き合いになっていた私の母親とさほど離れない年代の女性です。

その後私は新しい生活を求め、海を渡ることになりました。
時折、国際電話でその方に近況報告をすることがありましたが、
子供が大きくなるにつれ生活の変化から気がつくと数年ほど連絡をしていませんでした。
そして更に数年後、同じ地を旅行で訪れる機会に恵まれた時に
不義理をして申し訳なく感じていた私を抱きしめて涙すら浮かべてくださいました。
そして数日間以前と同じ様に食事をしたり、思い出深く、楽しい時間を過ごしたんです。

何と言うのだろう、彼女とお付き合いがあった十数年間で、
私は見返りを求めず与えることの幸せということを学んだ気がします。
再度別れる時に私がそう言うと、彼女は私にも同じことを言いました。
教会を訪問した時に、私は彼女を思い出したんですね。

教会の中庭に、とても手入れの行き届いた蘭の壁がありました。
この蘭の壁を見ながら彼女が通っていたささやかな教会を思い出していた私です。

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