2018年2月8日木曜日

終わらない夏 親のこと






 


今週に入り晴れのお天気が増えてきました。
日本の夏ほど暑くはなく、また北米の夏のように避暑地になる涼しさはありません。
だけど、心地いい風が吹いています。影に入ると思わずため息が出る気持ちよさ。

先週、日本にいる父に電話した時のこと。
今年は男やもめの家にも公平に(?)毎年回って来る町会のお世話役になっているらしく、
事務仕事から近所の掃き掃除のリーダー役まで一人で頑張っている様子。
長らくまとまった書き仕事なんてしていないから書き物の練習をしている、
漢字辞典を買おうかなと思ってるところだ、
なんて話すので図書館で借りることを勧めておきました。

どこかで聞いたような話だなぁ、と思えば私自身だった。思わず笑ってしまいました。
親子で似たような思考なんですね。笑

一人暮らしの父は今年で80になります。時々弟家族が様子を見てくれています。
電話の声が少し前よりも溌剌としていて安心しました。
日々、何かしらの目的を持って動くことが若さを保つ秘訣なんでしょうか。
図書館を勧めたのはちょっとしたシニアのためのクラスなんてないかなと思って。
お父さん、これを機にパソコンでもいじってみたら?と言うと、
携帯すらやっと使えてるのにできるか、と笑っていたけど、
何がきっかけで毎日がもっと楽しくなるかわからないから更に何か見つけてほしいな。

時々は、もう明日にでも死にそうだ、なんて弱気なことを言っているのにこの元気さ。
根っからの楽天主義、良くも悪くも注意を引きたい子供のような性質は父譲りかも。
とてつもなく長生きを希望するわけでなく、毎日を楽しく機嫌よく過ごせたら、
それ以上の幸せはあるだろうかと思う。
生きていれば時折悲しいことや不安に苛まれることも避けては通れないけれど、
必要以上に不安なまま人生を終えるなんて、これほどの悲しいことはあるだろうかと。
父の笑い声と前向きな行動力をとても嬉しく思いました。
少し大袈裟で不謹慎な言い方をすると、
たとえどちらかが明日死んでしまったとしても後悔はないだろう、と。


蝉の声や鳥のさえずりがほっとする常夏を感じてもらいたくてビデオを撮りました。
ちょうどお昼頃の空気感です。
寒い季節にお住まいの方の癒しになれば嬉しいです。





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