2016年10月2日日曜日

お団子



懐かしくなって作ってみた素朴にも素朴すぎるお団子。

子供の頃、自転車の荷台に氷いっぱいの容器に(当時はプラスチックではなくブリキみたいな箱)
私の親指ほどの大きさの団子をたくさん入れておじさんが売りに来た。
呼び止めると、容器から網で団子を掬い竹串に10個ほどの団子を刺してきな粉をまぶし、
昔懐かしい”舟”(当時はたこ焼きというとこれに乗せて売っていた )に乗せてくれた。
値段は確か50円くらいだったか。

おじさんは夏にしか来なかったけど、あれはわらび餅ではなかったと思う。
私はそのひんやりした小さいお団子が好きで午後になると自転車が来るのを楽しみにしていた。
どんなに水気を切っても団子から出る水分できな粉が濡れる。
見た目にはいまいちだけど、決して嫌いではなかった。
そんなことを思い出しながらきな粉をまぶしていると子供が、

フォークじゃなくてこれこれ、

と言ってたまにお弁当に使うプラスチック楊枝を出してきてお皿に添えた。
子供のそのこだわりに笑った日。



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